私は昔から読書が趣味で、サイモン・シンのフェルマーの最終定理や暗号解読といった本を読んでは数学者に思いを馳せたものでした。
ですから、私が数学を頑張ったのは必然とも言えることでした。
でも、中々うまくいかないもので、あこがれの数学者と自分との距離は縮まるどころか、未だに彼らの存在は遥か遠くのまま、伝説上の人物のままです。
数学の道は険しいという考えが、常に自分の中に少なからず存在しています。

それでも、数学が私の人生に関与してこなかったとしたら、それは全くもってさびしいことだと言わざるを得ません。
数学には、数学以外では味わうことのできない精神的高揚があり、それが私をひきつけるのです。
そして、この数学独特の高揚感こそ、生徒の皆さんにも体験してもらいたいことです。
数学はそう捨てたものじゃないと思えるような授業ができるように頑張ります。
ひとつよろしくお願いします。