今の皆さんと同じくらいの歳の頃、ひとつの問題が解けなくて、でもどうしても自力で解きたくて、何日も悩んだことがありました。
夜、寝ている時に、その問題が夢に出てきたこともありました。
数学を教える立場になった現在では、「なんでこんな問題で悩んでいたのだろう?」と思う程度の問題ばかりですが、当時、何とか自力で答えを出そうとして悪戦苦闘した問題は、何年経っても記憶に残っています。

皆さんの立場からすれば、時間をかけてとことん考えることは、ある意味、非効率と感じられるかも知れません。
自ら考えるよりも、他人に教わる方が楽だと思えるかも知れません。
しかし、1つの問題に対して悩み抜くことは決して無駄ではありません。
自力で解法に気づき、正解にたどりついたときの喜びはかけがえのないものです。
たとえ、正解にたどりつくことができなくても、悩んだ末に解説を聞き、なぜ、正解にたどりつけなかったかの理由を知れば、その問題と解法は決して忘れることのないものになるでしょう。

こんな経験を重ねていく中で、「考えることは苦しいけれど、とても楽しい」と思えるようになること、「本当の意味での実力が身についていく」ということを、自信を持ってお約束します。

大学入試、さらにその先まで見据えながら、その時々の皆さんにとって「最良の問題」を用意して、ひとつひとつの授業を担当していきます。