グノーブルの化学・生物
-単なる暗記にとどまらない本質的な理解こそが、東大をはじめとした難関大学の入試で問われる力です-
【グノーブルの化学】~実物を通して学ぶことの大切さ
身の周りに起こっている様々な化学的事象と、「化学」との結びつきを本質的に理解することこそが、東大をはじめとした難関大学の入試で問われる力なのです。
Q:本日はまず、グノーブルの化学の指導方針、授業の様子などを教えてください。
とかく大学受験の化学は暗記科目だと考えられがちです。
一般に化学の教科書には要約された考え方が記されています。授業となるとまず先生が定義を与えて、黒板に方程式や化学式を書き出し、その後ひたすら問題を解いて、また解説という形式が繰り返されます。
しかしそこには、身の周りに起こっている様々な化学的事象と、「化学」との結びつきが決定的に欠落しています。
グノーブルの化学では実験などを通して、目の前で起こっていることやそれを見て感じたことと、頭の中で理解している知識とがしっかり合致できる授業を行っています。
そもそも東大をはじめ、京大や慶應の医学部などの入試では、知識一辺倒のものが出題されることはありません。基礎レベルの事柄を本質的に理解できている人には比較的簡単に解けたとしても、公式だけ丸暗記という勉強をしてきた人では全く歯が立ちません。
また、どれだけ教科書に書かれている法則や化学反応式を暗記したとしても、そのほとんどは、生徒自身の将来には直結しないでしょう。
Q:そういう受験勉強を「必要悪」だと捉える場合もあるようですね。
確かに化学に限らず、合格という目的のためにやむを得ず行う受験勉強だと割り切って考える場合もあるでしょう。また「化学と私たちの人生とどんな関係があるの?」と思われる方もいると思います。
しかしながら化学という学問自体、もともとは私たちの生活に密着した実学です。化学的な視点で物事を見られるようになれば、不確かな今の時代を生きぬく上で大切な、物事の本質を見極める力が身につくはずです。そして、こうした本質的な理解こそが、実は東大をはじめとした難関大学の入試で問われている力なのです。
まず化学について具体的にグノーブルではどのように学習を進めていくのかについて、お話しいたします。
化学のカリキュラム
高校2年生になる春期講習から開講。約1年半かけて本質的な理解を固め、最後の半年のテスト演習で実践力を養います。
Q:化学のカリキュラムを教えてください。
高校の化学は「化学基礎」という土台となる部分を学習した上で、「理論化学」「無機化学」「有機化学」の分野をそれぞれ詳しく学習していく構成となっています。(右図参照)
グノーブルの化学は、高校2年生になる春期講習から開講します。
化学基礎は春期講習から7月の通常授業まで学習し、夏期講習から理論化学を、新高校3年生の冬期講習から有機化学を、高校3年生の4月から無機化学を学習します。
このような流れで、まず化学基礎の土台をしっかりと固め、続いて理論化学を学習し、それらの知識を使いながら有機化学、無機化学を学ぶことで、本質的な理解をうながしていきます。
高校3年生の9月以降は実践的なテスト演習の授業になります。難関大学の入試問題をとりあげ、皆さん一人ひとりの答案を確認しながら、入試を乗り越える力、実践力を養っていきます。
この時期は入試までの限られた時間の中でより高い効果が得られるように、志望先に応じた2種類のクラスを設置します。東大コースは東京大・京都大・慶應大(医)など、難関コースは国公立大・私立大の医学部をはじめ難関大学を志望先とする方を対象とします。
化学の授業~教室は実験室
最初は実験を見ることを楽しみに授業に参加してくれていますが、しばらくたつと「あ、そこじゃなかったんだ」「実験をただ見に来たわけじゃないんだ」と気づくようになります。実験自体ではなく、それを通して知識がつながり、理解が深まり、広がるほうが大切なのです。
Q:高校2年生から始まる講義形式の授業はどのように進むのでしょうか。
グノーブルの化学は高校2年生になる春期講習から高校3年生の夏期講習までの約1年半、講義形式で授業を行います。この間の授業では、できるだけ化学の楽しさ、面白さを感じ、化学の基礎学力の伸長はもちろん、さらに将来に生かせる教養を手にしてほしいと考えています。
そのためにも、授業では実物にこだわっています。グノーブルの化学はポイントになる化学物質や興味深い化学反応を、できるだけ実際に体験できるようにしているのです。教室で扱えないようなものは映像や写真を示すなど、できるだけ目に見える形で化学に触れてもらえるようにしています。
さらに身近な事柄とのつながりを数多くとりあげます。自然や生活と化学との関わり、日常生活の中で出くわす事柄やニュースで報道される話題などを題材に、化学の基礎的な概念に導いていくようにします。
最新のテーマを紹介し、時には発展的なレベルの内容も伝えていきます。しかし、高いレベルだからといって不安に思うことはありません。授業は科学的な思考力を問うクイズなども織り交ぜながら、楽しく進めています。化学を知識の暗記科目という捉え方ではなく、自分の力で考える科目として理解を深めていってほしいと思っています。
Q:実験を重視している理由を教えてください。
教科書や参考書だけで学習を進めていると、化学と現実世界との間にギャップが生まれていきます。そこをつなげる役割を果たしてくれるのが実験です。単なる化学式だったことが、実際に目の前で起きているこのことなのかとわかるようになると、それまで苦手意識のあった生徒も化学を恐れなくなります。
Q:生徒が感じる「恐れ」とは何でしょうか。
教科書に書いてあることはわかるのに入試問題をうまく解けないとき、化学に対して持つ感覚、理解できない、何をしていいかわからないという戸惑いのことです。
一方、実験を通して見ることで、例えば泡が出て気体が発生している、色が変わった、液体が固体になった、そうした実際の様々な変化を要約した結果として教科書が書かれていることにまず気づくことができます。この教科書の記述は要するにこの現象のことなんだ、ということが目の前のこととして確認できる。そうすることで、知識も定着しますし、その後の理解のつながりに発展するきっかけにもなるのです。
Q:実験はより深い理解のきっかけということですね。
理科の学習では化学も生物も同様ですが、理解を深めていくことが大切です。
例えば、家庭の台所にある重曹(ベーキングパウダー)にお酢をかけると泡がワァーと発生します。「重曹というのは重炭酸ソーダだから二酸化炭素が発生した」、これは小学生でも教わる説明です。
その反応式 NaHCO3 + CH3COOH → CH3COONa + H2O + CO2 を書くことも中学3年生くらいで十分できるのですが、実はこの重曹とお酢の反応というのは、きちんと理解するのが意外と難しいのです。大学受験レベルになると酸と塩基という化学基礎の概念などをわかった上で、さらに化学平衡、反応速度などの数学的な概念を理解しないと目の前の現象を正確に理解することはできません。
Q:同じ事象に対しても段階によって理解を深めていく必要があるということですね。
あらゆる事象について、小学生から大学生に向けて確実に理解が深まっていくわけですが、高校の3年間の中で化学基礎から始まる理解の深め方というのは、やはりかなり大きな飛躍が必要です。先ほどの「恐れ」の感覚もここに端を発していると言っていいでしょう。
ここを乗り越えるためには、様々な分野の知識を有機的につなげていく必要があります。そのポイントとなるところで実験を取り入れ、現実と理論の結びつきを図ることが、グノーブルの化学で実験を重視している最大の理由です。
Q:いわゆる「理科実験教室」のように実験を見せること自体が目的ではないのですね。
実験を通して見えてくるものにこそ価値があります。最初は、実験自体を面白がって、実験を見ることを楽しみに授業に参加してくれる生徒もいますが、しばらくたつと、「あ、そこじゃなかったんだ」「実験をただ見に来たわけじゃないんだ」と、つまり実験自体が大切なのではなく、それを通して知識がつながり、理解が深まり、広がるほうが主であると気がつくようになります。
そして、実際に目の前で起きていることを元にして有機的な知識が得られるようになるので、生徒たちは自信を持って化学の問題に取り組めるようになるのです。
Q:先ほど「身近な事柄とのつながりを数多くとりあげます」というお話がありましたがこちらはどのようなことでしょうか。
化学は実験も大切ですが、現実の生活とリンクしていることを知ることも同様に重要です。
例えば3年生の5月の授業では、150年前に開発されたソルベー法や100年前に開発されたハーバー・ボッシュ法を学びます。それぞれガラスと窒素肥料の普及に大きな功績のある発明です。どちらも現代社会にとってなくてはならない発明で、完成するまでに多くの試行錯誤が積み重ねられ、それ以外の様々なものとも結びついていることがわかります。
自分たちの身近な暮らしや社会と化学の関わりを積極的に紹介して、一緒にその影響だったり、問題点だったりを考えていくことも授業では重視しています。
志望校に向けた学習について
「難関コース」は医学部志望の生徒が多いため、処理力や正確さという点では相当高いレベルを目指しています。このレベルをしっかりクリアできることが、「東大コース」で学ぶ必須条件です。
Q:高校3年生9月からのテスト演習の授業から「東大コース」と「難関コース」に分かれますが、どのような違いがあるのでしょうか。
入試問題の難易度の観点から言えば、東大、京大、慶應医学部が難しく、特に東大は出題の形式も独特です。
「難関コース」では医学部志望の生徒が多いので、扱う問題の難易度は「東大コース」よりは易しいものが多いとはいえ、処理力や正確さという点では相当高いレベルを目指しています。このレベルをしっかりクリアできることが、「東大コース」で学ぶ必須条件です。
Q:東大入試の特徴を教えてください。
東大入試は理科2科目を150分で解くことや、毎年3題構成であることなど、問いの形式は一定である一方、出題自体については大変特徴があり、しっかり対応できるかどうかによって、大きな点差が開く教科だと思います。
例えば、初めて見聞きするような化学反応について長文を読解させて思考させる問題が出題されます。問題を読みながら、これはもしかするとあの話かもしれないと、知っている事柄との関連性に気づけるかどうかが、東大入試で必要とされる思考力だと言えるでしょう。
入試会場で初めて知らされる事象について、自らの経験から類推して知っている定義、概念ときちんと結びつけられるかどうか、そしてさらに同時に莫大な計算や記述を処理する力も問われます。
グノーブルでは高校3年生の夏期講習までは実験などを取り入れながら知識を有機的につなげるための授業を行っていきますが、9月以降はその力をもとにしながら、計算や記述の処理力を演習形式で鍛えていきます。こうして東大の入試に対応できる力を養っていきます。
Q:「難関コース」についてはいかがでしょうか。
医学部志望者が多いこともあって、ミスのない高い正答率を目指すのがこのコースです。それなりに難易度の高い、標準的、典型的な出題に対して、まずは正確に解くこと、そして速く解くための訓練が大切になります。
また近年、国立大学の医学部はセンター試験の結果を重視している傾向があります。ここで95%くらい得点できれば二次試験の出来にそれほど左右されずに合格できることが多いです。センター試験は難易度が高いわけではないのですが、だからといって軽んじず、きちんと得点できるように指導します。
Q:必ずしも二次試験が重視されるわけではないのですね。
医学部を目指す生徒は人を救う仕事に就くわけですから、他人への思いやりなどの精神面や物事への意欲の点に加え、しっかりとした知識と判断力を兼ね備えた人であってほしいというのは当然です。そうした点で、速く正確に解く必要があるセンター試験というのは、「知」の部分によく適合した試験形態だと考えられているのだと思います。
もちろん、こうした演習授業を通して対応力を上げることが可能になるには、それまでにしっかりした基礎力を身につけていることが前提であることは言うまでもありません。
これから化学を学ぼうと考えている皆さんへ
しっかりした基礎力を身につけていれば、一時的に伸び悩む時期があったとしても、テスト演習を積み重ねることで最後の伸びが期待できます。
Q:スムーズに受講を始められる時期というのはありますか。
グノーブルで化学の学習を始めるタイミングは大きく4つあると思います。まずは、当然ですが高校2年生の春期講習、最初から始めるパターンです。化学基礎から学習が始まりますが、化学基礎は多くの中高一貫校で高校1年生の時に履修します。そこからしっかり復習できます。
次が高校2年生の夏期講習から始めるパターンです。化学基礎はグノーブルでは7月までに終わるので、夏期講習から始まる理論化学から受講するというのは、ちょうど切りが良いタイミングだと思います。1年生の時に学校で学んだ化学基礎は自信があったけれど、理論化学が始まったら計算が多くてわかりづらくなってきた、と感じている生徒はぜひ受講してみてください。
次のタイミングは冬期講習です。新高校3年生の冬期講習からは受験でも差がつきやすい有機化学の学習が始まります。受験まであと1年ということもあって、受講生の真剣さも一段階上がってくる時期です。
最後のタイミングが高校3年生の9月から、テスト演習を始めるタイミングとなります。学校を中心に学習を積んできた方が、得点力の総仕上げを行える授業内容となっています。
Q:最後に、これから学ぼうとする方々へメッセージをお願いします。
高校2年生の生徒で夏期講習から始めても、理科を得意科目にしていくことはできますし、新高校3年生から始めても、一緒にがんばりながら間に合うように指導します。
しかし、やはり遅くなればなるほど、他教科の学習量も増えてくるので、時間を割きにくくなります。理想を言えば高校3年生の夏休みまでにしっかりした基礎力を身につけたいところです。それができていれば、一時的に伸び悩む時期があったとしても、テスト演習を積み重ねることで最後の伸びが大いに期待できます。早めに学習計画を立て、グノーブルで将来にまで役立つ化学の力を身につけてほしいと思います。
【グノーブルの生物】~最新の魅力あふれる生物学を伝えます
次世代を担う生徒たちにとっては、理系の研究者や医療関係者を目指していなくても、生物学の基本的な知識や教養は大切です。
Q:続いて生物についてお聞かせください。
先ほど、化学は暗記科目と捉えられがちとお話ししましたが、むしろ生物のほうがよりそうした傾向が強いかもしれません。でも暗記が求められるからといって、つまらないわけではありません。
少し大局的に見れば、生物と関わり合いの深いライフサイエンス=生命科学の分野には現在、大きな注目が集まっていると言えます。
どうしてかというと、このライフサイエンスこそが地球規模の環境課題、エネルギー制約、医療・少子高齢化、食料需給といった大きな社会問題を解決しうると期待されているからです。
また、日々ニュースにとりあげられている、先端医療、遺伝子組み換え作物、地球生態系の破壊、クローン生物などは社会的、倫理的な面から多くの課題が指摘されています。これらは言ってみれば、社会的存在としての人間と、生物としてのヒトとの間に起こっている諸問題と考えることができますが、これらに対してもライフサイエンスの進歩、それを正しく適用できる人材が未来を切り拓く鍵となっていくはずです。
次世代を担う生徒たちにとっては、理系の研究者や医療関係者を目指していなくても、生物学の基本的な知識や教養は大切だと思います。
受験を乗り越えられる力を身につけることはもちろんですが、グノーブルの生物では上記のような視点から、単なる暗記にとどまらない生物を学べる授業を展開しています。
生物のカリキュラム
生物は高校1・2年生合同のクラス。高校生物の全分野を春期講習から翌年2月までの一年間で学ぶことができます。
Q:高校1・2年生合同クラスで開講する生物について教えてください。
高校での生物は「生物基礎」と「生物」に分かれます。「生物基礎」は高校1年生、「生物」は2・3年生で学ぶ場合が多く、内容としては遺伝や生態系など、双方に重複する単元もありつつ、「生物」でより発展的な内容を学習します。
グノーブルの生物は、高校生物の全分野を春期講習から翌年2月までの一年間で学ぶカリキュラムになっています。
高校1・2年生合同のクラスになっていて、生徒は学習を高校1年生または2年生のどちらからでもスタートすることができます。
Q:高校1年生で生物を受講するのはどのような場合が多いのでしょうか。
例えば、医学部など難関大学に進路を決めている場合、時間にまだ余裕のある高校1年生のうちに生物をひと通り学習することで、高校2年生では化学、高校3年生では両科目の演習というように、計画的な入試対策が可能となります。また、文系の生徒が教養科目として受講する場合も、時間的に余裕のある高校1年生の間が良いでしょう。
Q:高校3年生になると「東大生物」と「難関生物」のふたつのコースに分かれるのですね。
はい。高校3年生の春期講習からは入試までの限られた時間の中で、より高い効果が得られるように、志望先に応じた2種類のコースを設置します。東大生物は東京大・京都大・慶應大(医)など、難関生物は国公立大・私立大の医学部をはじめ難関大学の理工系各学部を志望先とする生徒を対象とします。原則、希望に応じたコース分けを行います。
生物の授業について
現在の生物学に直接関わり、最新の入試に精通している講師たちが担当。単なる暗記、受験だけにとどまらない将来に役立つ教養としての生物が身につくよう指導します。
Q:テスト演習前の講義形式の授業の間はどのような内容なのでしょうか。
近年の生物学自体の急速な進歩に伴い、大学受験で学習する生物は学習内容が以前とは大きく変化してきています。グノーブルの生物では現在の生物学に直接関わり、最新の入試問題に精通している講師たちが授業を担当し、単なる暗記科目、受験対策だけにとどまらない将来に役立つ教養としての生物が身につくよう指導します。
また、授業では映像や写真を数多く紹介します。生物は特に映像で見ておくことが大切なので、大型のモニターのある教室で授業を行っています。
それに加えて化学同様、身近な事柄とのつながりを積極的にとりあげます。自然や生活と生物との関わり、日常生活の中で出くわす事柄やニュースで報道される話題などを題材に、生物の基礎的な概念に導いていくようにします。
Q:講義形式ということですが、講師の解説が授業の中心なのでしょうか。
実際の授業は、生徒に問いかける形で進めることが多いです。思考力を要する問いかけをしながら、対話を通して理解を深めていけるような授業を心がけています。
授業を通して生徒一人ひとりの状況が見られるので、表面的な知識にとどまっている生徒、思考力はあるけれどまだ知識が備わっていない生徒など個々の習熟度もつかめます。生徒たちの様子を見ながら、授業前後などに苦手な単元を確認する発問を何気なくして、土台となる知識や理解の定着を図っていく工夫をすることもありますね。
志望校に向けた学習について
Q:高校3年生対象の「東大生物」と「難関生物」は2019年の春期講習から開講しました。どのような内容になるのでしょうか。
東大生物では、東京大・、京都大・慶應大(医)など難易度の高い入試問題への対策を行います。テスト演習と添削を通じて、基礎知識を踏まえた読解力、考察力、論述力を高めていきます。同時に、高度な問題を解く面白さを満喫していただけるでしょう。
難関生物では、各大学の医学部や難関大の理工系各学部などへの入試対策として基礎知識の定着を重視しています。頻出される定型的な論述問題・考察問題の対策を行い、テスト演習と添削を通じて得点力を効率的に伸ばしていきます。
これから生物を学ぼうと考えている皆さんへ
医学部のカリキュラムでは、多くの場合、最初の2年間で高校生物のヒト、動物の分野を深める内容になっています。受験の勉強が進学後につながっていくのが実感できると思います。
Q:理科の各教科の中で生物を学んでおいたほうが良い生徒というのはいますか。
生物は特に医学部を目指す生徒におすすめしたいと思います。というのも、進学後の医学部のカリキュラムでは、多くの大学が1年生の時に人体の構造および機能を学び、2年生で解剖実習、生理学などを学びます。この2年間は高校生物のヒトと動物の分野を深める内容になっているので、受験の勉強がつながっていくのが実感できると思います。
なお、少し全体を俯瞰すると、グノーブルでは高校3年生の夏期講習までに、どの教科もひと通り全分野の学習を済ますカリキュラムとなっています。そうすることで、高校3年生の9月以降、テストや過去問演習にスムーズに移行できるからです。例えば物理・化学は高校3年生の夏期講習まで、生物は高校1年生もしくは高校2年生のうちに新規単元の学習を終わらせることができます。
物理は数学が得意で計算力の高い生徒の場合、比較的短時間で仕上がる場合もありますが、生物という教科は知識の分量が多いことから、一周目の学習に1年間ぐらいかかると思います。そうはいっても週に1回の授業ですので、やはり計画的に早く始めていれば全体に負担の少ない受験ができると思います。
化学は物理と生物の中間的な性質があります。演習を通して計算力を鍛える必要があり、無機化学・有機化学の分野で知識の分量が多いため、1年半の時間をとって学習しています。物理・生物にくらべて少し時間がかかるのが化学です。
なお、まれなケースですが、化学が苦手なので物理と生物を選択したいという生徒がいますが、科目の理解を相互に深め合うことが難しいので、あまりおすすめできません。
Q:文系で生物を受講されている場合はどのような生徒さんでしょうか。
多数というわけではありませんが、生物を受講している文系の生徒さんはいらっしゃいます。受講している目的は、センター試験対策というよりは純粋に興味があるからとか、学校の勉強の補助という方が多いです。
実際、難易度でいえば高校1・2年生対象の授業でもすでにセンター試験よりも難しいことを扱っているので、センター試験対策という目的で受講する場合はここまでで十分対応できると思います。
Q:最後に、これから学ぼうとする方々へメッセージをお願いします。
現在の高校生物はレベルが高いです。これは、昨今発展著しい生物学を高校生のうちから積極的に習得させようとしているためと考えられます。高校生物は大学の2年間程度の学習を先取りしていると思います。
グノーブルの生物は、ハイレベルな内容を興味深く、楽しく学べる工夫をつねに続けながら、学習を通して皆さんの身につける「知の力=教養」が、現代社会を取り巻くいろいろな問題に対処していく力となり、一生の財産になりえるよう指導していきます。
【科学オリンピック対策化学・生物講座】
歴代の受賞者を招いて、大会の概要や魅力を伝えます。ぜひグノーブルで大会の醍醐味を知ってチャレンジしてほしいと思います。
Q:毎年、春期講習中に開講される科学オリンピック対策化学・生物講座について教えてください。
世界中の中学生・高校生を対象にした科学技術に関するコンテスト「国際科学オリンピック」の国内大会として、「化学グランプリ」と「日本生物学オリンピック」が開催されています。毎年夏に開かれており、中高生の皆さんは自由に参加できます。
グノーブルでは、毎年科学オリンピックの歴代の受賞者を招いて、大会の概要や魅力などもお伝えする対策講座を開いています。
Q:どのような問題が大会では出題されるのでしょうか。
大会の出題内容は一見すると大学レベルに思えるものもありますが、原則的に高校までの範囲を超えることはありません。知識を重視しているのではなく論理的な思考力があれば正解にたどりつくことができるのです。知的好奇心にあふれる中学・高校生にとって純粋に楽しい、面白いと思えるような出題になっています。
グノーブルでも基本的には中学3年生以上ならばだれでも受講が可能です。毎年、春期講習中に開催しています。詳細は大学受験グノーブルのホームページでお知らせいたしますので、ぜひこの機会に大会の醍醐味を知ってチャレンジしてほしいと思います。