グノーブルの国語

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グノーブルの国語
−東大・医学部を目指すためにはどのように国語の力をつけていくべきか−
国語科 吉田 裕子   




多様化する大学入試とその対策


大学受験は、大学・学部・入試方式により必要な教科や配点が大きく違います。情報収集が重要です。

Q:国語は中学3年生の冬期講習開講の古文入門から始まり、高校3年生までの4年間で順次、古文・漢文・現代文、また志望校別対策など様々な講座を開講しています。
 このカリキュラムには、それぞれの時期に応じて、大学受験に備えた国語の学力を無理なく着実に身につけてほしいという思いがあります。
 大学受験の場合「国語で不合格になることはあっても、国語で合格することは難しい」のが実情です。飛びぬけてよい点数をとることが大変難しい一方、大失敗してしまうことが往々にしてあるからです。
 生徒たちには、国語の学習を通して、この先にも役立つ教養や思考力、表現力を身に付けてほしいという願いがあります。しかし、大学受験全体の傾向を踏まえると、計画的・戦略的な学習によって大切な時間を浪費することなく、効果的に学力をつけてほしいとも思っています。今日は国語の実力をつけることと、その力を余裕をもって無駄なく身につけることについて、お話しできればと思います。
Q:学習の計画を考える上で大切なことは何でしょうか?
 大きくは、どの分野をどのくらい、どの時期に行うかを常に意識することです。
 大学入試の場合、入試の方式は様々で、配点や教科なども大学・学部ごとに大きく異なります。4教科中心の中学受験や、国公立は5教科、私立はほぼ3教科と決まっている高校受験とは事情が違うのです。そのため、自分が志望する大学の情報をよく調べずに、何となく学習を進めていると、受験では不要な教科に労力を割き過ぎてしまったり、気がついたら手遅れになっていたりしかねません。
 例えば、医学部志望者や私立大文系志望者などは推薦系の入試を利用する生徒も多く、その場合、学校の成績が必要になることもあるのですが、それを高校3年生になって初めて知り、後悔する生徒もいます。
 早い段階で第一志望だけでなく、第二、第三志望のことまで想定し、使いうる最大限の教科・科目に合わせて準備をしておくべきです。あとになってもう1科目を増やすのはかなり苦しいですからね。志望校・入試方式が早く決まれば、科目を絞り込むなどの効率化を図り、部活・学校行事などと両立しやすくすることもできます。このように、情報が自分の勉強の計画、バランスに直結してくるわけです。
Q:求められることが大学や学部によって大きく異なるということですね。
 はい。それを把握した上で、それぞれの学習を長期的にどうスケジューリングするかということも考える必要があります。目の前の授業や宿題に追われるばかりでなく、3か月や6か月、さらには1年間、3年間という期間を俯瞰して、各時期に何に力を割いて勉強すべきかを意識するべきです。
 入試から逆算して考えるわけですが、例えば部活はいつまでか、学校行事は何月が忙しいか、海外留学にいつ行くかなど、大まかな高校生活のサイクルを見渡していた方が調整しやすくなると思います。
Q:長期的な視野を持って優先順位や学習計画を考える必要があるのですね。
 英語、数学については、早いうちから力を入れて取り組んでいても、国語や理科、社会は、高校3年生になってから何とかなると後回しにしている生徒が多いようです。しかし入試問題の演習をするべき3年生の時期に、基礎固めから始めていては間に合いません。この辺りはあらかじめ各人で計画する必要があります。
 もし不安や疑問に思う点があればいつでも相談に来てください。ただし、大学受験というのは、本来自分で考え、自分で答えを見つけていくものです。それでこそ人間としての成長にもつながります。いろいろな人の意見を聞いて比較検討することも大切ですが、最終判断をするのは自分だということは、押さえておきたいポイントです。

国語はどのように学んでいけばいいのか


国語には、何にでも当てはまる読解の公式はありません。知識や論理的手続きはありますが、自分で実践できるようになるには一定の時間が必要です。

Q:国語の学力を身につけるためには、どのようなスケジュールで学習を進めれば良いのでしょうか?
 国語は教科の特性上、公式があって当てはめれば何でも解ける、というようなことはありません。帰納的な勉強、つまり、具体的な演習をある程度重ねることで、公式的なものを体得するようなイメージです。もちろん講師は読解上必要な知識や論理的手続きを提示しますが、それを自分のものとして実践できるようになるためには、一定の演習量、時間が必要なため、高校3年生になって慌てることがないようにしたいところです。
 グノーブルの国語では、中学3年生の古文入門・現代文特別講座で概要を俯瞰したあと、高校1年生で古文、2年生で現代文の基礎を固め、3年生で学校別対策を行う流れを作っています。また学習が出遅れた人のために、古文は1・2年生合同のクラスにし、高校2年生からでも受講ができるようにしています。

古文の学習法について


目標は1年間で古文の「高度な基礎学力」を完成させることです。12月頃には東大入試の文章でも初見で十分に読解できることを目指します。

Q:古文学習の流れについて教えてください。
 古文は、中学3年生の冬期講習に2日間の導入的な授業「古文入門」を開講しています。ここでは、それまでの学校での学習の定着具合を確認し、今後取り組む入試問題の読解に必要な単語や文法の知識を俯瞰します。
 その後、高校の「古文」は高校1・2年生のどちらかで受講します。春期講習で文法を総ざらいし、4月から読解演習がスタートします。1年間で完結です。3年生では「東大国語」などの志望校別対策の中で、古文の学力を各大学に合わせてチューニングしていきます。
Q:「古文」は高校1年生か2年生のどちらで受講するのが良いでしょうか?
 理想的なのは、学校で理科、社会の範囲履修があまり進んでいない高校1年生のうちに、通年で古文を受講し、基礎学力を完成させることです。そうすれば2年生の間に、現代文の実戦演習や理科や社会の勉強に着手する余裕ができ、現役合格の可能性が高まります。
 「早くやると、忘れてしまうのでは」と心配する人もいますが、復習用教材も用意していますし、自分で復習をするという習慣をつけることも重要です。1年生で古文を受講した人は、2年生の夏期講習に「演習古文」という授業で復習し、より高度な演習の講座を受けることもできます。
Q:春期講習からの1年間で学ぶ古文の学習内容について教えてください。
 この1年間の目標は古文の「高度な基礎学力」の完成です。350語程度の古文単語と文法をマスターし、オーソドックスな文章なら正しく主語や目的語を補いながら読解できる力を身につけます。
 大きな特徴としては、春期講習の4回の授業で用言や助動詞・助詞・敬語などの文法をひと通り終わらせる点があります。文法のドリル的な学習に時間をかけるアプローチもありますが、グノーブルでは、一気に文法を学び、それを長文の中で使いこなすことの方に力を入れています。4〜12月はひたすら長文を読み解き、使える文法力を身につけていくのです。
 1〜2月には力を試すとともに、各大学の出題の特色を知るため、受験問題演習を行います(東大・京大・早稲田大など)。
Q:古文単語はどのように学習していくのでしょうか?
 長文演習の中で習得すると同時に、通年で「古文単語帳」を使用します。「単語帳」といっても、市販されているようなタイプのものとは全く異なり、語源や使用イメージ、意味を生徒自身が書き込んでいくノートのような教材です。
 グノーブルでは英単語を語源から捉えて深く理解していく指導をしていますが、古文単語も同様です。どういう漢字を当てるのか、語源のイメージは何なのかなどの説明を理解し、それを自分なりに消化し、文章の中で出会う経験を積み重ねることで、自分の語彙になります。
 実際の入試では、ひとつの単語であっても前後の文脈や背景となる古典常識も含めた理解が試される問題が出題されます。記述問題では、柔軟に文脈に合わせた訳を求められることもあります。単に単語の代表的意味を機械的に暗記するのでは対応が難しく、語源やイメージがあってこそ、応用することができるのです。 
Q:実際の授業はどのように進むのでしょうか?
 授業は、前週の授業の最後で取り組んだ「お帰り全訳演習」プリントの返却とその解説から始まります。解説の際には、文法・単語・歴史背景をバランスよくお伝えしていきます。その後、「古文単語帳」「宿題テキスト」の解説が続きます。
 最後には毎週、「お帰り全訳演習」プリントを15分程度取り組み、提出した人から終了です。簡単な長文ではないので、苦戦する人も多いのですが、ここで自分で考え、粘る姿勢を身につけた人は伸びます。全訳に取り組むとき、前期の間のみ春期講習テキストやノートを見ても良いことにしています。本当に困ったときに調べた知識事項は頭に残ります。
Q:プリントは誰が採点するのでしょうか。
 この「お帰り全訳演習」プリントは回収して授業を担当している講師たちが採点しています。そのため、個々の生徒がどこで間違えたのかを把握した上で、授業に臨むことができます。
 授業は一方的な解説ではなく、訳や文法事項に関する発問を通して、生徒たちにも頭を使って参加してもらいながら進んでいくのですが、一人ひとりがどこでつまづいているのかを理解した上で指名することを心掛けています。「ここはこうなっているよ」と答えを示すというよりは、「どうすれば正しい解釈ができたのか」を共に考えるのが、私たち講師の役割です。生徒たちは皆、当事者意識をもって授業に参加してくれています。
Q:宿題はどのくらい出されるのでしょうか?
 家庭で取り組む、15分程度で取り組める全訳の宿題を出しています。こちらも翌週の授業の中で解説します。
 この「宿題テキスト」と「お帰り全訳演習」プリントを合わせると、かなりの長文読解を積むので、有名出典に多く触れ、古文の背景知識、常識なども幅広く学ぶことができます。あえて設題形式にせず、全訳にしているのは、長文を自分の力で読みこなしてもらいたいからで、やさしい長文から始め、少しずつレベルアップしていきます。
 12月頃には東大出題レベルの長文でも初見で、ある程度正確に読解できるようになります。
Q:部活などが忙しくてなかなか通年受講ができない生徒はどうすれば良いでしょうか。
 高校2年生の1、2月の全6回で、古文特別講座「基礎知識から入試の実戦演習まで」を開講します。こちらも活用して、ぜひ2年生のうちまでに基礎力を完成させていきましょう。

現代文・漢文の学習法について


大学受験では、自分の先入観や想像を排除し、書かれている内容をそのまま受けとる客観的理解が不可欠です。

Q:現代文は高校2年生からの開講ですね。
 それに先立って中学3年生の1、2月に「大学受験の現代文入門」という特別講座を開講します。大学の入試問題などに触れ、文章の抽象度や客観的読解というアプローチを大まかに確認することが目的です。本格的に授業がスタートするのは高校2年生の春期講習からです。
Q:現代文の授業内容はどうなっていますか?
 春期講習では「『解き方』の土台を学ぶ4日間」と題して、現代文の捉え方や解法を体系的に学びます。インプット期間です。4月からは早速、東大・京大・一橋大・早大・上智大などの過去問を取り上げ、学んだ解法を自分のものにするためのアウトプットの学習を進めます。そこで、春期講習からの受講を強く推奨しています。
 通常授業では毎回2題の入試問題を扱います。1題は記述問題中心、もう1題は選択問題中心です。「志望校が早稲田大学だから選択問題のテクニックだけを身につけよう」などと考える生徒もいるようですが、高校2年生までは形式にこだわらず、まず文章の内容をしっかりと理解して、自分の力で答案を書いてみることを重視すべきだと思います。
Q:現在の高校生は文章を書く機会があまりないように思いますが、入試の記述問題についてはうまく解答できるものなのでしょうか?
 正しく書けるようになるには、正しく読めていなければなりません。よく見られるのは、本文を誤解・曲解して、自己の想像や意見を書いてしまう場合です。
 大学受験の現代文では、思考力といっても「気持ちを想像する」ような曖昧なものではありません。随筆や小説の問題であっても、自分の主観を排除し、書かれている内容をそのまま受けとる客観的理解が不可欠です。
 ところが、書いてあること以上の内容を読みとってしまう生徒が少なくありません。筆者は環境問題に関する事実を淡々と述べているだけの文章なのに、要約をさせると「今日から私たちはできることを始めるべきだ」と熱い主張になっている例を見かけます。
 もしかすると、文学作品を鑑賞的に読む授業を通じて、必要以上の深読みをする癖がついているのかもしれません。筆者の主張を正しく読み、問われていることを書く。それができない原因となっている、この辺の癖をとることから指導を始めることが多いですね。
Q:その他、正しく読めるようになるために必要なことは何でしょうか?
 現代社会を読み解くためには、様々な概念やトピックを事前に理解していることが大切で、授業の中でも幅広くそうした話題を取り上げています。
 しかし、これはいわゆる「時事問題」のキーワードを知っているというレベルでなく、著者の視点や問題意識を自分自身のものとして使いこなせる水準を目標とし、扱う文章を血肉にしてもらいたいと考えています。そのための媒介者として、講師が存在しています。授業を通して、実感のある理解を目指してほしいと思います。
Q:そうしたことを理解する上で読書はやはり大切なのでしょうか?
 教養という点のみならず、語彙力、読解力、思考力を形作る上で特に中学生、高校1、2年生までの間にこそ、読書をしてほしいと思います。
 また、自分は将来どういう学部に進み、どういうことをしたいか、それを考える参考になる読書に取り組むと良いのではないでしょうか。図書館や書店に行けば、岩波ジュニア新書や講談社ブルーバックスなどで興味がある分野の本を探すことができると思います。そうした読書が、高校の科目の枠組みを超えた視野を得られるきっかけにもつながります。
Q:漢文の学習はどのように進めれば良いのでしょうか?
 漢文は生徒により使用状況が異なる(例えば、早稲田大学文系であっても、学部によっては漢文の出題はないなど)ので、入試問題を実際に見るなどして必要性を調べてもらいたいと思います。知識の量が古文などに比べて少ないこともあり、グノーブルでは通年でなく、高校1・2年生の夏期や冬期講習に特別講座を設置し、集中的に学べるようにしています。どこかで1回受けてくれればOKです。
 また、講習の漢文特別講座を受講した生徒を対象として、高校2年生の1、2月の全6回で、漢文特別講座「基礎定着と入試の実戦演習」も開講しています。この講座は、漢文の扱いが少ない学校の生徒や、共通テストや二次試験に向けた漢文実戦力を鍛えたい生徒に向けた講座です。これらを活用して、ぜひ2年生のうちまでに漢文の基礎力を完成させていきましょう。

東大・医学部など志望校に向けた学習について


東大の国語は、長文の内容自体が過度に難解という訳ではありません。

Q:高校3年生の春期講習から「東大国語」・「難関国語」・「私大国語」などの志望校別の授業や「小論文」が始まりますね。
 この時期からはいよいよ具体的な目標に合わせた学習が必要になります。大学によって国語の必要状況や出題傾向には大きな差があるので、効率的・効果的に学習してもらえるよう、志望校別の講座にしています。
 基本的には通年受講される生徒が多いのですが、状況により、講習のみの受講や分野を選択しての受講(現代文のみ受講など)も可能です。この辺りは現役合格に向けて他の教科とバランスをとりながらうまく受講してほしいと思います。
Q:東大受験に向けたアドバイスをお願いします
 東大は理系でも二次試験まで国語が必要とされるため、国語は避けて通れません。
 東大の国語は、長文の内容自体が過度に難解という訳ではありません。(むしろ「東大模試」のような模擬試験では本文自体が難解なことが多く、生徒から傾向と違うのではという声をよく聞きます。)
 ただし、一見本文がそれほど難しくないとしても、本当にわかって読めているかどうかが問われます。例えば、皮肉を利かせた文章について、筆者の本当に伝えたいメッセージを答案として書くことが求められます。また、難しい語彙や詩的な比喩表現の入った箇所について、自分なりに内容を消化して記述する問題も多いです。高校3年生ではそうした東大の問題の形に慣れていってもらいます。効果的に「東大国語」を受けるためにも、基礎力、特に古文・漢文の基礎力は2年生までに仕上げてほしいです。
Q:医学部受験をする生徒にとって国語はどう学習していくべきでしょうか?
 国立大学で二次試験に国語が出題されるのは、東大・京大などに限られますが、共通テストでは相当な高得点が必要になるため、国公立医学部受験の生徒は油断してはいけません。そもそも国語の共通テストは簡単だと捉えていてはいけません。選択形式の問題でも、本文自体の難易度や選択肢の深さにより、苦労させられるものも多いです。二次試験がないからといって軽んじてはいけないのです。
 医学部受験生は高校3年生になったときには国語にまとまった時間を割ける余裕はほとんどないため、2年生までに国語を仕上げておかないといけません。それができれば、3年生は年度前半は古文漢文を中心とした共通テストレベルの演習、年度後半は現代文も含めて試験時間通りに演習、という程度で構いません。
 共通テストの国語は一題あたりの配点が高く、大失敗してしまうこともあります。それを避けるためにも夏期講習と冬期講習には「共通テスト国語」という解法・知識確認の講座を開講していますが、3年生になって古文漢文を基礎から学習する時間はないので、とにかく1、2年生のうちにしっかりとやっておくという考えが大切です。
Q:「難関国語」・「私大国語」というのはどういう受験生を対象にしているのでしょうか?
 「難関国語」は京大・一橋大・阪大・東北大・筑波大・お茶の水女子大など、2次試験に記述の国語を課される大学を受験する生徒向けの講座です。また「私大国語」は早稲田大・上智大などの私大文系学部を受験する生徒向けの講座です。

これからグノーブルで学ぼうと考えている皆さんへ


実施する記述演習については、講師が直接添削を行っています。人の目に触れることを意識し、真剣に演習する機会を得ることは成長のきっかけになります。

Q:最後に、これから学ぼうとする方々へメッセージをお願いします。
 大学受験の国語にどのように向き合っていくべきかは、今までお話ししてきた通りです。
 実際のところ、英語に比べれば、古文・漢文の文法や単語などの知識量は少ないです。しかしそうであっても、実際にそれを使いこなし、「古文や漢文を読めます」と自信を持って言える状態になるまでには、いくつものハードルがあり、一人で勉強していると行き詰まりやすいものだと思います。そこでお手伝いできたら、と考えています。
 実施する記述演習については、授業担当者が直接添削を行っています。人の目に触れることを意識し、真剣に演習する機会を得ることは成長のきっかけになります。また、授業は出席して解説を受け身で聞くだけということはなく、自分の納得いく答案が書けるまで推敲したり、他の人の驚くような発想に気づかされたりすることの連続です。こうした環境の中でぜひ大学受験に向けた国語の力を伸ばしていってほしいと思います。



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